2009年04月28日

有限会社エス. 様

第7回は、癒しのスパサロンやアロマエステサロンを国内に4店舗と総合美容学院を持つ、
「有限会社エス.」様をご紹介いたします。
曽根原容子社長にお話をお伺いしました。soneharashatyo2.JPG




Q.曽根原社長は独立される前にお勤めだった会社で「会社の全盛期を築いた最強のマネージャー」と呼ばれていたとお聞きしましたがその当時のことをお聞かせ下さい。
1987年にマッサージ師・鍼師・灸師の資格を取得しました。その後、東洋医学技術研修センター研究員として主に女性の自律神経失調症や婦人科系疾患の治療にあたりました。東洋医学と美容の融合に興味を持ち、1991年に東洋美容のスリムビューティハウスに入社しました。同社では東洋概論の研修を担当し、東洋美容を中心とした痩せる理論を学びました。
3年連続でベストカウンセラー賞を受賞するなどの業績が認められ、29歳で西日本統括部長に就任し、静岡から沖縄までの約60店舗の売上管理や人材育成を担当していました。年間80億円の組織を動かした経験は、今となってはとても貴重です。あんな時代はもう二度と来ないかもしれない。ここで学んだノウハウが今の経営にも活かされています。


Q.その後、今の会社を立ち上げられたのですか?
キレイになるには身体の外側からのケアだけではなく、ストレスを取り除き、身体の中から改善しなければ美しくならないと考え、アロマセラピーを習得しました。
1999年に独立して鍼灸治療院併設のアロマサロンを開業しました。しかし大手エステティックサロンの営業方法しか知らなかったことと時代の変革期も重なり、一度はクローズしました。その後スリムビューティハウスに復職してマネジメントに従事しながら経営学を徹底的に学び2年後に再度今のナチュラルセラピーサロンesをオープンし現在に至ります。


Q.2度目のサロンが大成功を収めた秘訣は何だったのでしょうか?
経営者としての心の持ち方、責任感が以前とは全く違います。お客様のことを第一に考え、満足度を高めたことが最大の勝因です。お客様がして欲しいと思うことを、言われる前にやる“かゆいところに手が届くサービス”をするのがプロです。
満足度が上がれば自然と口コミや紹介で広がり、広告に頼らずお客様を増やすことができます。
ここが前回との最も大きな違いです。さらに時代に合ったコンセプトを明確に打ち立て、メニュー内容を見直し、技術や接客・マナー・営業研修を強化しました。自分が現場にいないことを前提に、信頼できるマネージャーを育て、磐石な組織作りにも力を入れました。


Q.それぞれのサロンの特徴を教えてください。
sejutuimeji.jpg当社が手掛けるサロンはいずれも鍼灸治療院を併設し、東洋医学に基づく手から出る“気”と“技術”を用いたアロマセラピーで、身体の中からキレイになることにこだわっています。
沼津市と三島市の「ナチュラルセラピーサロンes」に加えて、伊豆長岡ホテル天坊内に併設するスパゾーン「あっぱれ癒し坊」そして東京表参道の「エスアローム青山」ではアロマサロンの中に和のイメージを取り入れて、美顔鍼との組み合わせが人気です。


Q.エステ業界では幹部が男性という場合が多いと思いますが、貴社は管理職が全員女性であるとお聞きしました。
そうですね。女性も男性も関係なく、能力があればそれに適した配置をしていくことで、より能力が伸びていきます。社員が増えた今も社員1人1人の意欲や成長を見てタイミングを考えて昇格や異動をしています。


Q.貴社は出産しても働き続ける方が多くいらっしゃいますね。
現在も、第二子を出産して現場へ戻る準備をしている者もおります。エステティック業界は、入社1年もすると約半数が離職すると言われるほど離職率が高い業界ですが、創業から7年経った今も、創業メンバーが育児と仕事を両立させながら現役で働いています。
私自身が出産し子育てしながら社長業をこなすことで、社員も育児と仕事は両立できるのだという安心感と、そうするのが当たり前という共有の価値観ができたからだと思います。


Q.総合美容学院「静岡ビューティカレッジ」について教えてください。
女性の社会進出とエステティシャンの技術・地位向上を目指して2004年に開校しました。6つの学科があり、将来起業を目指す人や資格を活かして就職したい人のためのプロコースと、家族や自身の健康管理を目的としたカルチャーコースがそれぞれあり、個々のニーズに合わせて選べるように工夫しています。また、手技によるマッサージに特化し、技術や知識だけでなく人間性を磨くことにも重点が置かれた実践的なプログラムが好評をいただいています。
年間100人を超える卒業生の就職率は100%、起業を希望する人へのバックアップ体制も万全です。
エステやアロマサロンは女性が一生やれる仕事、女性だからできる仕事です。だからこそ手に職をつけ、自信を持って生きて欲しいのです。


Q.曽根原社長は社員育成や女性のステップアップ塾の講師など女性のキャリア支援を積極的にされていますがなぜそのようなことをはじめようと思われたのですか?
女性が自分のやりたいことを見つけて、イキイキ輝いている姿を見るのが私の生きがいです。kougihuukei.JPG
女性がこれからの生き方を考えたとき何をしたらよいかわからない、という人に方向付けをしてあげたいのです。考え方や生き方を知ることによって人生の選択の幅が広がれば人生がより楽しくなるはずです。
これからも女性が外見的にも内面的にも美しく生きるための支援をしていきたいと思っています。



〜インタビュア西尾より〜
女性は、仕事を始めても結婚、出産によって自分のキャリアを中断してしまう傾向にあるといえます。
それは、結婚、出産という時期の前に仕事の面白さを知らないからだと曽根原社長はおっしゃっていました。「若い時期に仕事のやりがいや面白さを知れば、結婚、出産があっても、活き活きと仕事を続けることが可能になる、それを知って欲しい」というお話に説得力を感じました。
少しでも多くの女性が仕事と家庭を両立した生き方ができるために、チャンスを与えながら育成していらっしゃる曽根原社長は、魅力的な女性であり、経営者だと思いました。
有限会社エス.様のHPはこちらから↓
http://es-es.jp/index.html


posted by nishi at 18:13| 日記

2009年04月06日

駿興製紙株式会社 様

第6回は、清水区興津にあります、段ボール用原紙製造を行う
「駿興製紙株式会社」様をご紹介いたします。
一昨年事務所を新築されたそうで、明るく広々とした会議室に通していただきました。
3代目社長の兼子裕章社長にお話をお伺いしました。
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Q.御社の特徴を教えてください。
主に段ボールの外側と内側に使用する原紙を作っているのですが、一般的な段ボール原紙に比べ弊社が製造している紙は薄いのが特徴です。このような薄い段ボール原紙を生産する会社は日本に3社しかありません。薄いということは、原材料も、使用するエネルギーも少量で環境にも優しい利点があります。
そして、大手製紙会社とは違い、小型の機械のため小回りが利くので新たな製品を作る際にテストを行う上でもロスが少なくて済みます。
また、私の叔父がグループ会社として古紙問屋を経営しており、原料である古紙を安定的に仕入れることができます。様々な種類の古紙が揃っているので、お客様のニーズに合った製品の古紙原料を調達することが可能なのです。
グループ会社内に運送会社もあるため、納品した際にお客様先で出た段ボールの端紙を回収しそれを再利用しています。古紙問屋、運送会社、製紙会社がグループとしてのメリットを最大限に享受し合っています。


Q.現在不況下にありますが、御社はいかがでしょうか。
不況で物流量が減っているため、段ボール原紙の受注も減っています。ただ、弊社は主に食品を運ぶための段ボールの原紙を作っているため、このような不況下でも比較的安定した需要があります。
また、段ボールメーカー等も不況下にあるのでコストダウンを考え、薄くても支障のないものは今までより薄い段ボールに移行するという所も増えてきており、お問い合わせをいただくことが多くなっています。
このような不況の中ですが、新しい試みも行っています。リサイクルを意識されているお客様の要望で、お茶缶の段ボール用に茶殻を混ぜた段ボール原紙を作ったり、コーヒー缶の場合にはコーヒー豆の豆ガラを入れたりしています。


Q.社長になられてまだ数年だそうですが、どのような経緯で社長になられたのですか?
前社長の父の急逝でその後を引き継ぎました。就任してから3年経ちました。


Q.社長はまだ若くていらっしゃいますが、製紙業についての知識や経営者としての視点や心構えなどはどのように学ばれたのですか?
以前は外資系の商社で、紙の加工機の輸入の営業をしていましたので、その時の経験が生かされていると思います。その当時のお客様とは現在もお付き合いさせていただいています。
経営については、特別に学んだわけではありませんが、古紙問屋を営む叔父や叔母から学んだところが大きいと思います。


Q.前社長の体制を変えなければならない部分もあったと思います。古参社員との軋轢のようなものはなかったのですか?どのように調整していかれたのですか?
やはり会社として業績を伸ばしていくには、変えなければならないところが多いのは事実です。でも急に変えてしまうと社員のモチベーションも下がってしまう可能性もあります。自分も以前はサラリーマンだったので社員の気持ちもわかるんです。だからそれを考慮して少しずつ時間をかけて直していくという方向でいます。
また、私も現場に出て社員の意見を聞くよう努めています。また、実際現場の作業に携わることもあります。もともとデスクにいられるタイプではないですから(笑)。


Q.これからどのような会社にしていきたいですか?
段ボール原紙の市場は紙の中では安いので薄利多売なのですがこれからは同じ段ボール原紙でも大手との違いである小回りの利く設備を活かして高い付加価値のあるものを生産していきたいと思っています。今はそのための研究、実験をして種まきをしている期間です。他社では作れない紙を作ることで事業を発展させていきたいと思います。
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〜インタビュア西尾より〜
関連会社から原材料を安定的に優先的に調達できることでの優位性、また日本に3社しかない薄い段ボール原紙を製造しているという稀少性、そして段ボール原紙製造会社で最も小さな会社であるという小回りが利くこと、その3点が会社の大きな強みであると感じました。
また、この厳しい状況下にあって、将来への種まきとして、商品開発、顧客開拓など新しいことに取り組まれていることには驚きました。
社長の妹の育巳さんが総務や管理面で会社を支えており、社長と二人三脚で会社を盛り立てていらっしゃいます。急な社長交代からの苦労を共にしていらっしゃると思うので、社長にとってはとても心強い存在ではないでしょうか。
お話をお聞きして、今後の成長が期待される企業であると感じました。
お二人で力を合わせてさらに飛躍していっていただきたいと思いました。
posted by nishi at 15:20| 日記