2009年12月03日

株式会社シンエイ 様

第14回は、光ファイバーインターネットやケーブルテレビの室内工事、地デジや携帯電話基地局のインフラ工事など、各種電気・通信設備工事及びメンテナンス業務を行っていらっしゃいます、清水町伏見の 株式会社シンエイ 様をご紹介いたします。
大峯誠社長にお話をお伺いしました。DSCF1032.JPG



Q.会社設立当時をお聞かせ下さい。
初めは父が有限会社新栄電設という社名で事業を行っていました。父が電話工事専門で始めた仕事でした。私は16歳の頃から父の仕事を手伝い始めました。その後電話工事はほぼゼロになり、その代わりにテレビ工事の仕事が忙しくなっていきました。時代の流れとともに仕事の内容も変わり、今では、光ファイバーインターネットの室内・外線工事、地デジの設備工事などが中心です。


Q.時代とともに仕事を広げてこられたのは簡単ではなかったでしょう。
電話工事の仕事は、大手通信会社の協力会社となることで認定業者からある程度の仕事は下りてきていました。一般的にこの受注だけで事業をしている同業者も多いです。しかし仕事が限られてきますし、相手はマンモス企業ですから立場的に弱いと感じることもしばしばあり、他の仕事も探していきたいと思っていたとき、テレビで「CATVインターネット」のコマーシャルを見て、この仕事をやってみようと思いました。新しい事業を手掛けるにはやはりその市場について勉強しなければついていけません。知り合いから三重にある会社を紹介してもらい、そこで約4ヵ月現場で手伝いをする形で知識を学ばせてもらいました。


Q.その仕事はどうなっていったのですか?
現在その仕事は地元の大手企業から直接請けていますがもちろんすぐに直接仕事がもらえたわけではありません。長い期間、下請け業者としてやってきました。そのうち元請業者がこの事業から離れました。それがチャンスでした。その後を継ぐことで下請けから元請けへとジャンプしていきました。
他の事業者でその順番を飛び越えて営業をかけていく事業者がいますが、私はそのようなことはしません。この事業は同業とのつながりが大事ですから、いざというときに孤立してしまうことで仕事が滞ってしまう恐れもあります。ですからそのようなルール違反なことはせず、地道に目の前の仕事をこなしていくことで信頼を得ていくことが大切だと思います。


Q.今後通信網の整備事業はどのようになるのでしょうか。
おそらく飽和状態になる時期がきます。ですから社員数は現状維持でむやみに増やさないようにして、忙しい現場は外注や地方から手伝いを呼んでまかなっています。ただ、全くなくなるわけではなくこれからは保守メンテナンスがメインになるでしょう。老朽化などによる取替えや修理の仕事もこれから増えてくるでしょう。小規模の電気業者は2〜3人規模で、外部工事・内部工事どちらか専門でやっているところが多く、保守を含めてオールマイティに対応できる業者はあまりありません。
また保守メンテは知識と高い技術力を持っていないと簡単には出来ません。といいますのは、正確に故障原因を断定できなければ修理ができません。それが難しいのです。また原因によっては複雑な作業が要求される故障もあるため高い技術が求められます。例えば、火事や雷で破損したケーブルを修理するのがそうです。ですが当社は建物の内外はもちろん、保守まで幅広く行える知識や技術を持っています。そういったことは同業との相違点かもしれません。


Q.今までの仕事で一番大変だったエピソードはありますか
新潟の現場でした。工期がずれ込み人手が足りず若い社員を行かせたのですが作業に不備があり、現場責任者からやり直しを言われました。私がすぐ現場へ向かいすべてやり直ししたことがありました。そのとき痛感したのが、信用をつくるのは年月がかかるが、信用を落とすのはあっという間だということでした。
私は現場主義でずっとやってきましたので、現場にいて自分で考えながら思いつくままに進めてきたのですが、若い社員にも技術を教えていき社員育成していくことも今後の課題だと思いました。


Q.社員とのコミュニケーションで気をつけていることはありますか?
この仕事は野外での作業ですので夏は炎天下、冬は凍える寒さの中での作業になるのでキツイ仕事です。ですからせめて社内だけでも楽しく、部活動のような雰囲気作りを心がけています。また私から社員へのプレゼントなどもしています。以前は腕時計を皆にプレゼントしました。今年は社員とその家族も連れて、バスを貸し切ってディズニーランドに連れて行きました。なぜか私の家族は行かなかったんですけどね(笑)。


Q.この仕事で一番大事なことはなんでしょうか。
同業とのつながりを大事にすることです。この仕事は横のつながりが強いのです。人手が間に合わず協力をお願いすれば来てもらいますし、逆に協力を求められれば個人電気店からの仕事であっても引き受けます。上も下も関係ないのです。もちろん採算は考えますが。ですから我が社も地元に限定せず県外の現場も手伝いに行きます。今は地デジ工事で新潟へ行っています。


Q.今後の事業展開を教えてください。
現在の事業に関する営業部門の会社を設立する予定です。現在は営業社員を出向させていますが、営業の開拓の余地はまだまだあるので、自社で営業を強化してもっと多くの工事に参入できるようにしていくことが目的です。
その反面、今の事業で新たな道を探っていくのは難しいとも思うので、異業種も視野に入れ、将来的にはもう一つ柱を立てられればと思っています。


〜インタビュア西尾より〜
事業に対する思いが強く、常に現場主義で自ら社員と共に汗を流し、さらに経営者として次の事業展開を考えていらっしゃいます。
また古参の社員から若手社員までをまとめ、ひとりひとりの社員を大切にされていることも、インタビューさせていただきよくわかり、社員の団結力が会社事業を伸ばしていらっしゃる要因でもあると感じました。





posted by nishi at 09:29| 日記