2011年08月01日

株式会社高池 様

□会社名  株式会社高池
□事業内容 ワイヤーハーネス製造設計販売
□所在地  沼津市住吉町1-10
□電話番号 055-935-0507
□FAX番号 055-935-0511
□H  P http://www.n-takachi.com/

第32回は、電気配線(ハーネス)を中心に設計製造販売で豊富な実績をもち幅広く製品を手がけていらっしゃる沼津市住吉町に本社を持つ
株式会社高池 様をご紹介いたします。DSCF1263-1.JPG
代表取締役の古井誠様と専務取締役の中村亨様にお話をお伺いしました。DSCF1265-1.JPG

Q.会社の沿革を教えて下さい。
私達は電磁カウンターを製造していた東京計数工業に勤務していました。電磁カウンターは自販機やゲーム機に使われるものですがシェアが狭くまた、ゲーム機の場合ゲームの当たりはずれの振れ幅が大きいので安定性に欠けます。そういった不安定な位置から脱却した事業を始めようと新事業としてハーネス製造を始めました。
製造加工に携わってくれる多くの人員が必要でしたが東京では集まりにくかったため、16年前に沼津の地に拠点を置き、東京計数工業の一部事業としてハーネス製造を始めました。ハーネス事業はゼロからの出発でしたから、試行錯誤で知人から知識を教わりながら1歩1歩進んでいきました。それから8年経ったころに東京計数工業の社長が快く独立を応援してくれたため株式会社高池が誕生しました。

Q.御社の特長を教えてください。
g66.jpg多品種、小ロット、短納期で、同業者がやりたがらない手間のかかる仕事を手掛けることでお客様のお役に立っていこうというスタイルです。最近では「1本から対応」を売りにしている業者は多いですが、実際のところ手間がかかるわりに安価なので嫌がられるようです。当社はそういったお客様にこそ利用していただきたいと考えているため、ネットからの注文を中心としてハーネス1本からでもお引き受けします。もちろん量産も可能です。
そのスタイルは必要な分を必要な分だけ供給するという資源環境へも配慮した形です。今どこでも効率ばかりを追求し、不必要なものでも生産してしまうことが優先されてきていますが、無駄なものは出さないことで資源を大事にしていこうという方針です。

多品種小ロット生産を実現させるには、生産管理システムと作業工程の構築が難しく、欠かせないところなのですが、当社はそれを体系化し作業に落とし込んでいます。多種類の在庫の管理や何百社もの顧客管理、生産工程の管理等、また受注した図面を社内用図面に変換させる技術のシステム化など軌道に乗るまでには時間がかかりました。今も試行錯誤しながら行っていますが、それを確立させたことで多品種小ロット短納期が実現しています。


Q.22年3月に認定された経営革新計画について教えてください。
お取引先様への内製化支援です。これは、仕事が減ったことで雇用維持が困難なお客様が、大切な人材を活かして経営を続けてもらえるようにとの思いでこのような事業を考えました。お客様にはキットの形で供給した部品を組み立ててもらうだけですので、個々の部品の発注の手間がありません。また生産数にあわせた部品供給なので在庫を持つ必要がありません。そして前加工済なので高額な設備を導入する必要がありません。
この3つのなしでムダを省いた経営をしていただけるよう当社が支援します。


Q.パートタイマーさんを戦力化するための工夫は何かされていらっしゃいますか?
この仕事は人が勝負です。途中の過程までは機械が行いますが、人の手がないとできない仕事です。100人以上のパートさんや内職の方が活躍してくれています。戦力化についてはOJTでいかに教えていくかが重要だと思います。現場で情報を共有して日々の作業の中で多くの経験を積んでもらうことが大切です。


Q.フィリピンの会社について教えてください。jpn.jpg
別の企業がソレノイドという製品の製作のために作った会社でした。ハーネス製造を指導することから始まりました。現在は完全子会社化しており、現地スタッフが80人ほど働いております。
フィリピンには質の高いスタッフが多くおりますので海外展開=安価な労働力ということではなく、将来的には質の高い技術を持った企業として独立していけたらと思っています。


Q.今後の事業展開を教えてください。DSCF1268.JPG
当社は下請け業者ではなく、常にメーカーでありたいと思っています。価格競争で勝負をするのではなく、製品に付加価値をつけていきます。当社は1つの製品に対して様々な納期や価格帯を持っていますので、お客様の細かなニーズに対応できます。それをもう少しアピールしてさらに多くのお客様のご要望にお応えしていきたいと思っています。


                          
〜インタビュアより〜
多品種少量生産という、他の企業は敬遠しがちな部分をあえてやることは、多くのご苦労があったことと思います。しかし細かな仕事を丁寧に行い、一人一人のお客様と真剣に向き合い、少しでも株式会社高池を必要としてくれる人のお役にたちたいという社長や専務の思いがひしひしと伝わるインタビューでした。今後の事業展開が注目されます。
posted by nishi at 11:53| 日記