2010年08月02日

有限会社信和印刷 様

□会 社 名 有限会社信和印刷
□事業内容 印刷業(オフセット印刷)
□所 在 地 沼津市大塚186−2
□電話番号 055−966−4320
□FAX番 号 055−966−4420


第22回は、沼津市大塚にて印刷業を営んでいらっしゃいます
有限会社信和印刷 様をご紹介いたします。
経理・労務関係の管理業務をされていらっしゃいます室伏靖子様にお話をお伺いしました。DSCF1123.JPG
                                         
                                         
Q.事業の沿革を教えてください。
設立は昭和46年12月です。私の夫とその兄との共同経営で始まりました。はじめは仕事がとれず苦しい時期がありましたが、夫が起業する前に勤めていた大手印刷会社から仕事を回してくださるようになり、徐々に仕事量も増えていきました。
写真集、料理本、絵本など各種出版印刷を手がけています。


Q.御社の技術について教えてください。
料理本などは色の彩度が高くないと製品になりません。原稿を見ながら色を合わせていくのですが、その微妙な色の違いを見極めるオペレーターになるには相当な経験が必要です。
また医学書などの専門的な画像には、素人目では見えない黒点やゴミもあってはいけません。特に高いクオリティを求められます。その技術を持った社員をひとりでも多く増やしていくことが今後の当社の課題です。


Q.多くの同業が事業を閉鎖する中、継続して事業を行われている理由は何でしょうか。
DSCF1126.JPG日本全体の景気が良かった頃、印刷業界もご多分に漏れず順調で当社も業績を伸ばしていました。しかしそうであっても無理な設備投資は行わず、また派手な経費の使い方をしないようにしてきました。
また、良い時代でもどんぶり勘定ではなくシビアに数値管理してきました。当社には4色機が2台ありますが、ある日突然動かなくなるかもしれません。修理には何百万もかかります。機械が壊れたから納期に間に合わなかったでは当然済まされませんので、そういった当社が持つリスクも含めて資金繰りを行い、こつこつと内部留保を積み重ねてきました。
この先どういう時代が来るかわからなかったですから、事業継続のために自社のやれることをやってきました。基本的なことですが大事なことを、変えずに地道に持続してきたことが結果的に事業継続につながったのかもしれません。


Q.会社のお金と数字を管理されるのに工夫されてきたことなどありましたか。
下請け業者として利益を出していくのは大変です。大変であるがゆえに会社の数字を常に細かく把握していくことが重要になります。
年間の資金計画はもちろんのこと、それに伴う月間の資金繰りを毎月立てていきます。さらに製品単位で実行予算をたてます。それでも実際は、原価を割ってしまう仕事も多いです。そのため、自社の原価や生産性を正確に把握するために製品1点ごとの詳細な原価計算をします。実物の製品をつけて毎月の結果をデータにして元請業者に提出します。
事実に基づく数字を提示して説明することでこちらの状況も理解してもらうようにしています。そのような詳細な数値管理を行い、常に元請業者と価格交渉をしながら現状を維持していくようにしています。


Q.今後の方向性を教えてください。
DSCF1128.JPG電子書籍の普及など時代の変化による印刷需要の減少もあり、周辺に10社あった業者が現在では当社を含め2社しか残っていません。
さらに企業からはますます高い技術を求められるようになっています。そういった厳しい現状ですが、当社のもつ技術を活かしながら大手企業の意向に応えていくために日々努力をしていきたいと思っています。


〜インタビュア西尾より〜
近年の出版不況を背景に印刷事業は厳しい現状であると思います。しかし景気の良い悪いに関わらず、経営で大切なことは堅実さであるということを教えていただいたような気がしました。

posted by nishi at 09:05| 日記